吹付けアスベストによる健康被害を防ぐ目的で費用を補助

熊本県熊本市が、「民間建築物吹付けアスベスト除去等事業」として、吹付けアスベスト除去などにかかる費用の補助を実施していると、4月8日に発表した。

飛散した吹付けアスベストなどを吸い込むと、潜伏期間を経て中皮腫や肺がんを患うことが社会問題になっている。これらを受けて同市は、新たな健康被害を防ぐため、吹付けアスベストの「除去」、「封じ込め」、「囲い込み」の工事にかかる費用の一部補助を行う。

同事業は2020年度末で終了する予定。申請期間は4月7日から9月30日までとなっている。

工事費用の2分の3以内を補助 上限は1棟250万円

今回の補助金の交付に関しては、市税を滞納していない建築物の所有者などが対象。

「熊本市内に存在する民間建築物」 、「吹付けアスベスト及び吹付けロックウールが施工されているもの」、「原則として、建築基準法に係る違反がないもの」、「過去にこの事業又は他事業の補助金などの交付を受けてアスベスト除去等をしたことのないもの」「2021年3月31日までに事業に着手するもの」、この全ての条件を満たさなければならない。

補助金額は、工事費用の2分の3以内で上限は1棟あたり250万円。熊本市によれば、2020年度は5棟程度を募集するとしている。

(画像は熊本市 ホームページより)

▼外部リンク

熊本市 「民間建築物吹付けアスベスト除去等事業」
https://www.city.kumamoto.jp/

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