「石綿障害予防規則等の一部改正」、不十分であると指摘
厚生労働省が「石綿障害予防規則等の一部改正」などに関するパブリックコメントを募集していることを受けて、中皮腫・じん肺・アスベストセンターも石綿則及び建材調査者告示のパブリックコメントへの意見提出を、5月22日に求めている。

厚生労働省は「石綿障害予防規則等の一部を改正する省令」及び、「建築物石綿含有建材調査者講習登録規程の一部を改正する件」に関するパブリックコメントを募集している。

同センターはこれらの内容に関して、「除去現場の石綿濃度測定」というリスク管理の基本や、諸外国必須の第三者による終了検査も不十分であることを指摘。また、石綿則・労働安全衛生法においては違反業者への罰則の変更もなかったことや、除去業のライセンス制に関することが全く示されていないとしている。

東京労働安全衛生センターとともに2つの意見案を掲載

今回の改正では、建築物調査者講習規程でも実地講習と実地試験がなくなり、実施機関ごとの精度管理が不十分になるなどといった質の低下も懸念されている。

こういった背景から中皮腫・じん肺・アスベストセンターは、東京労働安全衛生センターとともに「厚生労働省石綿障害予防規則等の一部を改正する省令パブコメに関する意見案」及び、「建材調査告示に関する意見案を掲載」。賛同する意見を参考にして意見提出を求めている。

(画像は中皮腫・じん肺・アスベストセンター ホームページより)

▼外部リンク

中皮腫・じん肺・アスベストセンター 最新のお知らせ
https://www.asbestos-center.jp/

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