意見募集の結果などを踏まえた内容
環境省は、2020年1月24日、中央環境審議会が環境大臣へ向けて行った答申『今後の石綿飛散防止の在り方について』の内容を発表した。
この答申は、同年1月9日に開催された中央環境審議会大気・騒音振動部会石綿飛散防止小委員会(第8回)における審議結果を受け、まとめられたもの。今後の石綿飛散防止の在り方について、意見募集の結果などを踏まえた内容となっている。
有識者・関係業界・都道府県にもヒアリング
2013年の大気汚染防止法改正によって、石綿の飛散防止は強化された。しかし、検討が必要な課題は未だ多く、近年でも不適切な事例の確認は相次いでいる。こうした状況に対応すべく環境大臣は2018年、「今後の石綿飛散防止の在り方」を中央環境審議会会長に対して諮問。この検討を行うべく、同会大気・騒音振動部会において石綿飛散防止小委員会が設置された。
同小委員会では審議の過程において、有識者・関係業界・都道府県などを対象とするヒアリングを実施。また2019年11月から12月にかけては、意見募集(パブリックコメント)も実施した。これらの結果をまとめる形で、答申『今後の石綿飛散防止の在り方について』は行われている。
具体的な取組に着手することを期待
答申『今後の石綿飛散防止の在り方について』は、「特定建築材料以外の石綿含有建材の除去等作業の際の石綿飛散防止」「事前調査の信頼性の確保」「特定粉じん排出等作業中の石綿漏えいの有無の確認」「石綿含有建材の除去等作業が適切に行われたことの確認」などについて取りまとめられたもの。
なお中央環境審議会はこの答申において、答申内容を踏まえた形で政府が具体的な取組に着手することを、期待している。
(画像は環境省の公式ホームページより)
▼外部リンク
中央環境審議会『今後の石綿飛散防止の在り方について(答申)』について - 環境省
http://www.env.go.jp/press/107644.html