光学顕微鏡と電子顕微鏡の機能を連携

電子顕微鏡等の製造、販売を行う日本電子と、ニコンの子会社で顕微鏡や理化学機器の製造、販売を主軸とするニコンインステックは2019年8月、光学顕微鏡と電子顕微鏡を連携させることにより、アスベストの同定を行う新しいソリューション「アスベストCLEMソリューション」を提案した。

アスベストを含む建物の解体は今後増加の見通し

アスベストは、不燃性、耐熱性、耐腐食性に優れていることから建材として利用されてきたが、吸引することによる健康被害への可能性があるため、2006年より製造と使用が禁じられている。

しかしながら、過去に建築された建物にはアスベストが含まれており、建物の老朽化に伴ってアスベストを含む建物の解体は今後増加すると見込まれている。対象となる建物の解体は2028年頃には年間約10万棟に達する見通し。

複数素材が含まれる建材のアスベスト分析調査が容易に

光電子相関顕微法を意味する「CLEM」を簡単に説明するならば、光学顕微鏡の「見つける」能力と、電子顕微鏡の「分析する」能力が掛け合わされたもの。

建材にはさまざまな素材が含まれているが、CLEMを活用することによって、アスベストの分析調査が容易に行えるようになる。

日本電子は「アスベストCLEMソリューション」を提案してアスベストの同定作業の効率性を高めることで、環境の改善と持続可能な社会を実現させていきたいとしている。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

日本電子 プレスリリース
https://www.jeol.co.jp/news/detail/20190822.3515.html

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