相模原製作所の建設機械などの事業で規制後も出荷・販売

三菱重工業株式会社(以下、三菱重工業)が、建設機械などのアスベスト含有補修用部品を誤って出荷・販売していたことを、9月2日に発表した。

「労働安全衛生法施行令」の改正によって、2006年9月1日からアスベストが0.1%以上含有するものは使用・製造・提供などが禁止となり、三菱重工業も完成品や補修用部品にアスベストを使わない取り組みを進めてきた。

しかし、三菱重工業相模原製作所の建設機械などの事業で、エンジン用などのアスベスト含有補修用部品の廃棄・代替化に一部不備が生じ、規制後も出荷・販売していたことが判明、今回「重要なお知らせ」のページで謝罪をした。

通常使用でアスベストが飛散する可能性は極めて低い

三菱重工業によれば、2006年9月から2015年7月にかけて、補修用部品として出荷された建設機械・車両等機種用のエンジンなどのガスケットやパッキンといったものが対象部品だとした。通常使用や取付作業をするだけであれば、アスベストが飛散する可能性は極めて低く、安全性には問題がないとしている。

これら対象部品36品目286個の内一部に関しては、出荷が判明してから商流の途中で回収・廃棄などができたとしているものの、17品目209個は所在の特定・回収ができていない。

そのため同社は、「対象部品を2006年9月以降に購入した人」や「対象部品を使用して整備・修理された建設機械・車両などを、中古品として入手・所有している人」に対し、“三菱重工業株式会社 アスベスト部品(建設機械用)コールセンター”へ連絡するように呼びかけている。

(画像は三菱重工業株式会社 ホームページより)

▼外部リンク

三菱重工業株式会社 「重要なお知らせ」
https://www.mhi.com/jp/notice/notice_200902.html

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