SEMで繊維を観察してEDSでアモサイトと同定

日本電子株式会社(以下、日本電子)が、「アスベストCLEM法」によって光学顕微鏡で繊維をSEM分析した例を、6月4日に紹介した。

日本電子は、電子工学機器や分析機器などといった理科学計測器、半導体関連機器、産業機器の製造・販売などを行う会社だ。

今までは光学顕微鏡でアスベストの計数を実施している際、アスベストかどうか確証が持てない場合があり、それを確認する方法もなかった。しかし、同社は「アスベストCLEM法」によって光学顕微鏡で繊維をSEMで分析した例があるとしている。

アモサイトの分析においては、光学顕微鏡 (LM 位相差顕微鏡) で観察した繊維にマーキングし、EDS分析を行った結果アモサイトと同定した。

クリソタイルではないと思われる繊維はアモサイトと判明

クリソタイルに混在していた繊維状の物質に関しては、クリソタイルを捕集したフィルター内に、クリソタイルではないと思われる繊維があり、こちらも「アスベストCLEM法」によりSEM/EDSで観察・分析した結果、アモサイトであることが判明した。

混在している場合でも「アスベストCLEM法」によって、どのような繊維なのか判定することを可能にしている。

(画像は日本電子株式会社 ホームページより)

▼外部リンク

日本電子株式会社 「光学顕微鏡で観察した繊維のSEM/EDSによる分析(アスベストCLEM法)」
https://www.jeol.co.jp/applications/detail/1914.html

日本電子株式会社 「会社概要」
https://www.jeol.co.jp/corporate/outline/about.html

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