関連法令改正後も出荷・販売していたことが判明
株式会社小松製作所(以下、小松製作所)が、建設機械エンジン用などのアスベスト含有補修用部品に不備が判明したと、11月4日に発表した。
2006年9月1日から「労働安全衛生法施行令」が改正され、アスベスト重量が0.1%になる含有製品・部品などの製造・輸入・譲渡・提供・使用が禁止となった。
しかし小松製作所は、建設機械エンジン用などのアスベスト含有補修用部品について、廃棄や代替化作業に一部不備があり、法規制の施行後も出荷・販売していたことが判明したとしている。
通常使用などでは飛散する可能性は極めて低い
不備が判明したものはマリンギアやモーターグレーダー、ブルドーザといった建設機械に使用するエンジン用などのガスケットだ。小松製作所によれば、これらに含まれるアスベストは樹脂などで固定化されているため、通常使用や取り付け作業では飛散する可能は極めて低いという認識を示している。
不備が判明してから、対象部品の特定や出荷後の流通経路の追跡、回収などを行ってきたが、16品目190個は所在の特定ができていない。
そのため同社は、「対象部品を2006年9月以降に購入した顧客」、「2006年9月以降対象部品を使用して、整備・修理された建設機械などを所有する顧客」は、コマツカスタマーサポート株式会社「お客様窓口」に連絡するように呼びかけている。
(画像は株式会社小松製作所 ホームページより)
▼外部リンク
株式会社小松製作所 プレスリリース
https://home.komatsu/jp/press/2020/others/1207701_1611.html