WHOの「環境保健クライテリア」に比べて低い濃度
神奈川県川崎市が、環境大気中のアスベスト濃度の調査を、各区及び沿道の合計7か所で実施し、その結果を3月26日に発表している。
同調査の結果、同市内の各区で数値にばらつきはあるものの、「世界の都市部における一般環境中の石綿濃度は1本から10本/リットル程度であり、この程度であれば健康リスクは検出できないほど低い。」と記載されているWHOの「環境保健クライテリア」に比べ、低い濃度となっていることが分かった。
約2400リットルの空気をろ紙に吸引しサンプルを採取
環境大気中のアスベスト濃度の調査では、10リットル/分で4時間、約2400リットルの空気をろ紙に吸引し、アスベストのサンプリングを実施。そのろ紙の一部を切り取って、「アスベストモニタリングマニュアル(第4.1版)」を基に、炭素蒸着を行った上で、電子顕微鏡で観察することで、アスベストの量を計測した。
その結果、全7か所のうち「宮前区」のみ0.10となったが、ほかの6か所は0.10未満となった。
同調査に関しては、「川崎市 環境局環境対策部大気環境課」に電話やFAX、Eメールで問い合わせが可能だ。
(画像は川崎市 ホームページより)
▼外部リンク
川崎市 「大気環境濃度測定結果」
http://www.city.kawasaki.jp/300/page/0000116248.html